2007年頃、谷トンネル付近をよく散策していた。石川・福井県境から見えていた三角点「谷」1020.7m-あげはら山が気になった。登るルートは谷集落からが一般的だろうが、よそ者の私が入り込むのを嫌う様な気配があった。7年間が過ぎたが、集落に触れないようにして登って見ることにした。
2014年3月1日(土)下見に来てみると雪はまだ豊富で締まっている様だった。
2014年3月2日(福井県)2万5千分の1地形図「北谷」登山当日はあいにくの雨で、気が重い中、準備を進める。
日中陽射しがあるかもしれない天気予報だが、降ったり止んだりの天候だった。トンネル出口から2本の林道が延びているが、上の段の林道に入る。
右に見える曲がりくねった林道を進む。左のあげはら山は雲の中。
思いがけず、山中に谷隧道という細いトンネルがあった。
林道は奥河内谷の原頭付近で大きく折り返しでいる。対岸に尾根の取り付き地点を探すがガスの中なので注意しながら進む。取り付きはやや急な斜面だった。
標高30mほど登って振り返るとトンネル方向の風景が一瞬見渡せた。
やっぱり止めにしなくて良かったと思う瞬間でもある。
急な登りが終わり、なだらかな尾根を進み頂上へ向かう。
北の方向には石川・福井県境の1073mピークが見えている。
山頂へ向かうとまたもやガスに覆われる。この日は一日、行ったり来たりの様だ。
山頂手前のピークに着いた。スキーのトレースが僅かに見えていた。
あげはら山山頂に着く頃、少し晴れ間が見え始めた。昼食を広げて1時間待ったが、どんどん天候は悪化していった。
この山頂から周囲の展望を楽しみにしていただけに残念だった。もう一度、今度はぜひ谷の集落から登ってみたい。