美比内山 1071m

往復8~10時間ー登山道なし

豊羽鉱山入口
豊羽鉱山入口

 2011年12月31日(北海道)2万5千分の1地形図「無意根山」

 12月30日は、手稲山・安部山の登山口だった西野から、定山渓に向かい温泉街で国道230号から道道1号線に入った。大きなヘアピン手前のゲートで札幌湖方面と別れ、右折した。豊羽鉱山に向かう道(95号線)に入ると、白井川に沿った10km程の道はきれいに除雪されていた。

鉱山事務所下の駐車スペース
鉱山事務所下の駐車スペース

 鉱山入口に着いて二股を左に進み無意根山荘跡に向かうが、途中から除雪が悪く、私のレンタカーは登れなかった。困っていると鉱山関係者の方が、それなら‥と駐車可能な場所に案内してくれた。入口の分岐を右に下りT字路を左に行くとすぐにプレハブ小屋の立つ駐車スペースがあった。ここに車を停めて寝袋に包まった。

スタート地点を振り返る
スタート地点を振り返る
車両通行止め
車両通行止め

 スタート地点鉱山事務所を振り返る。林道を登った所にもっと大きなカマボコ型の施設があり、そこへ向かう。林道のヘアピンカーブを過ぎるとゲートが閉まり車両通行停めとなっていた。


入山は選鉱所横から

選鉱所
選鉱所

 ゲートから300m位行くと、3連の大きなカマボコ型施設(選鉱所)の正面に出る。「施設左側の広い沢沿いに行くと尾根に取付きやすい」というのは北海道山メーリングリスト編冬山ガイド増補版(札幌で立ち読み)を参考にさせてもらいました。

 有り難うございます。

沢沿いを登り尾根に向かう
沢沿いを登り尾根に向かう

 この山のルートは上に行ってから平坦地が数か所有って冬の悪天候時には迷いそうな所だ。

 今回は天気が良い方なので初登頂が出来そうだ。ウキウキしながら深雪の沢沿いをスキーでラッセルして尾根に向かった。

標高800mの分岐
標高800mの分岐

 標高720mで尾根に乗り、標高800mまでは北西に向かう。標高800mで西に進路を変え、広い尾根となるのでコンパスをセットした(写真)。

 なだらかな広葉樹林帯が続き、標高850mを過ぎると南側から入る右大江沢川支流の源頭を回り込む様に南西に進路をとって行く。

 標高900mに至ると尾根の形も分かり再び西へと向かう。

 標高960mの平坦地に乗ると手前に雪庇の出た稜線が見えてくる。向かって左側は長く雪庇が連なっているので、右側に回り込みながら登っていく事にする。

美比内山山頂

美比内山の山頂
美比内山の山頂

 少しクラストぎみだけど、標高差90mは苦労せず登り終えた。少し北側の稜線から山頂に着くと、赤井川方面の展望が開けている。

鉱山と定山渓天狗方面を振り返る
鉱山と定山渓天狗方面を振り返る

 稜線の左右、先にある無意根山と余市岳の山頂は雲の中になって残念だった。登山口の鉱山とその先の定山渓天狗岳の方向は広々と見渡せて気分が良い。頂上までの所要時間は4時間。かかり過ぎかもしれないが、一人で初めての山に入るのだから、ラッセルと読図に時間を使ってしまうのもしかたないと思う。

 写真を撮ったら風を避けて下山開始。帰路はピストンなのでトレースが残ると思われるが、標高930mはやや複雑な地形で、標高890mは尾根の分岐、標高790mも尾根の分岐で何れも広いので要注意のポイントだろう。そこを外さない様に緩斜面のスキーを楽しみながら下山していけば良いと思った。ブッシュの酷いところはそれ程無かったと思う。

上の3連選鉱所を通過
上の3連選鉱所を通過

 下山すると激しく雪が降ってきた。晴れているうちに登山を終える事ができたこと、鉱山までの除雪があるうちに登ることが出来てホッと一安心だった。

 雪の落ち着かないこの時期に一人で登れた事と、山頂の展望も素晴らしかったので、とても満足な一日だった。

安部山へ
安部山へ
北海道の山へ
北海道の山へ
大沼山へ
大沼山へ

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ