2011年9月8日 (福島県)
新潟から福島県に移動して会津地方の山はどうかなと思い車を進めたが、只見川の氾濫はただ事ではなく、登ることの出来る山は限定された。
只見川の橋が落ちている所も有って移動にも時間がかっかてしまい、当日朝にやっと、会津高田町の冑(かぶと)にある登山口に辿り着いた。
車はR-401のバス停から大岩登山口のあるT字路まで入れ、2台分の駐車スペースがあった。正面が登山道になっていて、歩き始めると直ぐに大岩観音の入り口となり、数分だけ覗いた後、再度登り始めた。
夏草のかぶる緩い登りから、ジグザグの登りになると眼下に会津盆地を俯瞰することができる。
沢沿いの道になると、沢の斜面を不思議なほど一面に「ブドウの様だが名前の判らない植物」の蔦が張り付き、ハート型の葉が数億も沢を埋め尽くしていた。見た事のない光景を眺めながら登っていった。
狭間峠辺りからはブナの葉の透過光を楽しみながら登る。
登山道脇には赤い大きなキノコがたくさん生えていて、写真を撮りながら進むと、伊佐須美神社奥の院の赤い鳥居の前にでた。
鳥居の上部と祠の中には「伊佐須美神社奥之院」と書かれていた。
伊佐須美神社というのはどこかで聞き憶えた名だなと思っていたが、後で調べると博士山の社峰1442mに祀られていたもので、そこからこの地に移されたそうだ。
奥ノ院の鳥居から山頂までは20分、やや急な坂をロープに掴りながら上った。山頂はブナに囲まれた静かな一角で、残念ながら展望はきかなかった。