南岳 983.0m

往復5~6時間-登山道なし

プレハブの建つ駐車スペースを出発
プレハブの建つ駐車スペースを出発

 2012年1月2日(北海道)2万5千分の1地形図「無意根山」「余市岳」

 豊羽鉱山の3km程手前で白井川を左岸に渡る「山鳥橋」が登山口になるが、近くに駐車スペースがない場合が多いはずです。今回は300m戻った所、湯の沢川沿いの林道入り口付近にプレハブ小屋の立つ大きな駐車スペースが有った。工事関係は休みの様だったけど邪魔にならぬよう、いちばん端に少し雪かきをして停めさせてもらった。写真は帰りに撮影したもので、右奥にプレハブが見えている。

山鳥橋
山鳥橋

 朝は早くスタートして昼には下山していないと2日午後から3日にかけて大荒れの天気になる予報だった。

 当日朝は8:05に歩き始めた。遅くなったので、急いで「山鳥橋」に向かった。

山鳥峰林道
山鳥峰林道

 橋を渡って林道に入ると、雪に覆われてはいるがスノーモービルの轍がある事に気が付いた。


林道二股を左に入ると深雪
林道二股を左に入ると深雪

 林道だけでも少しは助かるので遅れを取り戻すことが出来るかもしれないと思っていたが、林道の二股を左に折れた方に轍はなく、雪も深くなり苦戦が予想された。

尾根に取り付く
尾根に取り付く

 ヘアピンを一つ曲がって崖マークの消えた所が丁度良さそうな取り付き地点になる。△879.6mの少し東に出るだろうと思っていた。

 9:05尾根に取り付いてからは林道のような楽はさせてもらえなかった。

尾根の登り
尾根の登り

 この斜面はサラサラ雪でブッシュも多かった。悪戦苦闘の末10:45稜線に乗ったが、この登りだけで1時間40分も要している。

 遅れているので、位置を確かめてすぐに△879.6mに向かった。

スノーモービルの轍が周囲に
スノーモービルの轍が周囲に

 頂上まで行くのは厳しいかと思ったが、稜線上は雪が締まっていて歩きやすい。しばらく行くとスノーモービルの轍が再度現れてきて、これも使って速度を上げた。

 三角点を過ぎて次のピークから30mくらい降りる所があって、そのコルには数台のモービルが結集して無数の輪を描いた轍を残していた。11:20写真には写さなかったが周囲は轍だらけになっている。

 

標高950m広い尾根に
標高950m広い尾根に

 コルを登り返してから頂上までは稜線が少しずつ北へ向って行く。

 頂上手前の標高950mで尾根はで直角に西へ折れると広々とした雪原になり南岳頂上は近い。

南岳山頂

余市岳へ続く尾根が樹間に見える
余市岳へ続く尾根が樹間に見える

12:15~12:30少し休憩しながら、樹間から余市岳に続く稜線を見ておきたいと移動してみたりするが、背後には天候悪化の兆しが迫っている。

山頂の標識
山頂の標識

 樹木に付けられた南岳山頂の看板の上(かなり高い位置)にも赤テープがある。本当に雪が深いときは「こんなもんじゃないよ」ということだろう。


薮の多い斜面を滑る
薮の多い斜面を滑る

 帰路は同じルートを帰ることにした。稜線上は快適だろうが、林道に降りる所は薮っぽいところが多く、下手なスキーなので苦戦が予想される。

山鳥峰林道に下りる
山鳥峰林道に下りる

 林道に降りたのは13:35、雪が降り始めて風も出てきた。車には14:00着スタートが遅れて心配だったが、悪天を避けて登り終えることができた。

 天気や雪の条件の良い日なら、「もう少し登りたかったのに頂上に着いてしまった」などと、少し物足りないと言う人もいるかもしれない。

大沼山へ
大沼山へ
北海道の山へ
北海道の山へ
鉢伏山へ
鉢伏山へ

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ