2011年5月3日(福島県)
天栄村二岐温泉奥、車中泊からのスタート。
登り始めは標高820mで夏道を使えるが、道脇の残雪の多さはいずれ道など判らなくなる事を予言している。案の定、標高で100mも登らないうちに道が判らなくなった。そうなると藪は酷く時間がかかってしまうので、偶然見つけた鉈目を頼りに登り続けた。尾根まで行ければ後は大丈夫だろう、そこまではピンクテープで帰路を確保していた。
尾根に上がって、「蟻ノ戸渡り」辺りは雪がなく歩き易いが、油断して落ちたら一巻の終わりだ。
分水嶺になっていて左側が特に激しく浸食されている。
進行方向にピークが見えてきた。しばらく順調に進む。
標高1300mを超えた頃から頂上へ続く尾根上の夏道は、どっさり残った雪の下になって探すのに苦労するようになってきた。標高差250m程は、この雪庇を登ることにした。
横縞模様の雪は所々危ういため、確実な所を探りながら時々藪に捕まったりして、1時間少々の登りだった。後ろには二岐山が富士の様に綺麗な姿で座っていて、一息つく度に、何度も振り返った。
小白森山頂上には三角点が顔を出していた。大白森山方面の展望は絶景で、リュックを放り投げて暫し固まった。数分後、今日の目的地への道は?…と調べ始めた。
途中で雪庇の安全を確認したり道を探すのに時間をとられたせいもあり、ここで11:00になってしまった。大白森山は今から向かうには少々遠かった。
朝、何故もっと早くスタートしなかったのか後悔に襲われたが、この景色を見れた事に満足するとして昼食にしました。
地図を開くと、左のどっしりした山が大白森山、右奥の黒い三角は旭岳、中央奥は赤面山から三本槍岳の山塊らしかった。連休に行ってみたい山は、登っても登っても増える一方ですが、来年の5月はぜひこの周辺の山を登ってみたい。