權ノ神岳1122.4m・粟ヶ岳1292.7m

春季往復7~8時間ー權ノ神岳登山道は籔化

加茂市からキャンプ場へ向かう
加茂市からキャンプ場へ向かう

 2013年5月18日(新潟県)

 2万5千分の1地形図「粟ヶ岳」

 加茂市から290号線に入り、キャンプ場の奥にある第二貯水池の登山口に向かって車を走らせた。

 今回は残雪の時期に登りやすいだろう權ノ神岳を優先的に登るつもりでいる。以前下調べした時には小乙と上高柳の奥の道に車を入れてみたが登り方が判らぬまま帰宅していた。作戦を変更し、粟ヶ岳北峰まで登ってから縦走路に入ってみる事にする。

第二貯水池を渡り中央登山道へ
第二貯水池を渡り中央登山道へ
中央登山道入り口
中央登山道入り口

 第1貯水池脇のキャンプ場から奥へ車を進め、第2貯水池前に駐車スペースを見つけた。貯水池の橋を渡り中央登山道へ向かう。入り口の標識では山頂まで3.7Kmー3時間となっている。

真っ直ぐ南に延びる尾根
真っ直ぐ南に延びる尾根

 標高250m、新緑の中を真っ直ぐ南に延びる尾根を登っていく。

ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ

 標高300m、登山道の脇にはショウジョウバカマが咲いていた。


長瀬神社との分岐に着く
長瀬神社との分岐に着く
尾根の合流点から東へ方向を変える
尾根の合流点から東へ方向を変える

 標高480mでベンチのある3合目に着いた。長瀬神社からの尾根ルートと合流して、登りの尾根は東に方向を変える。

大栃平のベンチで憩う
大栃平のベンチで憩う
中央に3つ並ぶピークが山頂
中央に3つ並ぶピークが山頂

 2つ目のベンチがあったのは大栃平。腰掛けると南側に白い壁の様な守門岳が光っていて眺めていると時間を忘れそうになってしまった。

標高730m岩場を通過
標高730m岩場を通過
イワウチワ(白)
イワウチワ(白)

カタクリの群生
カタクリの群生

 標高850mから上はカタクリの花が一面に咲いている。

標高880mで、3回目の梯子
標高880mで、3回目の梯子

 岩場には梯子が点在するが、3ヶ所目は標高880m。


910mピーク粟庭の頭を越える
910mピーク粟庭の頭を越える
ピークから30m降りて登り返す
ピークから30m降りて登り返す

 梯子や鎖に掴まって岩場を幾つか越えると、標高910mのピーク「粟庭の頭」に着いた。ここも鎖を使っての登りなので順番を待って慎重に通過する。

水場の分岐
水場の分岐
イワウチワ(ピンク)
イワウチワ(ピンク)

砥沢のヒュッテ
砥沢のヒュッテ
ヒュッテを通過し登り返す
ヒュッテを通過し登り返す

 粟ヶ岳のヒュッテが建つ7合目では一息入れる人達が多く集まっていた。残雪はかなり多いが、ベンチが有るので腰掛けて休憩するにはもってこいだ。

北峰の分岐から權ノ神岳へ
北峰の分岐から權ノ神岳へ
權ノ神岳への縦走路
權ノ神岳への縦走路

 粟ヶ岳山頂付近3つのピークの一番手前は北峰で、ここから權ノ神岳へ続く稜線が始まる。入り口には酷い籔のため通行不可とする表示がある。通行出来ないとされている事は承知していたので躊躇いなく稜線に入っていく。籔が被っている所は多く、残雪の方が歩き易い場合もある。岩場や細い稜線のアップダウンもあり、大勢いた登山者が消えたのもうなずける。

 静かな稜線を中程まで進んだ所で地元の登山者に出会って、お互いにびっくりする。上高柳から夏道を使って宝蔵山との中間分岐を経由して登って来たとのことだった。お互いピストンなので、2回遭遇して近くの山の話を交わした。

岩場に咲くキスミレ
岩場に咲くキスミレ
權ノ神岳への登り
權ノ神岳への登り

權ノ神岳の山頂に至る

權ノ神岳山頂
權ノ神岳山頂

 山頂手前の最低コルへ80m降り、真っ直ぐ刻まれた山頂への道を120m登り返す。この部分は雪も籔も無く登りやすかった。

 山頂はやや広く、丸い石の盤の様な物が設置されている。何の為の物かは判らなかった。三角点の石標もその横に埋まっている。


宝蔵山方面へ
宝蔵山方面へ
宝蔵山・越後白山
宝蔵山・越後白山

 頂上の標識の数メートル手前で登山道は西に分岐しており、北西に延びる道は宝蔵山から越後白山に繋がっているらしい。

 宝蔵山~越後白山間に雪はあまり残っていなく、登降も少ないようだ。夏道が有るとすれば、比較的楽に行けそうに見える。

權ノ神岳山頂から粟ヶ岳パノラマ
權ノ神岳山頂から粟ヶ岳パノラマ

縦走路を戻る

縦走路を粟ヶ岳へ戻る
縦走路を粟ヶ岳へ戻る
ちょっと怖いピークを越える
ちょっと怖いピークを越える

北峰へ戻り 粟ヶ岳へ

北峰へ戻り粟ヶ岳頂上へ向かう
北峰へ戻り粟ヶ岳頂上へ向かう
中峰のピーク
中峰のピーク

粟ヶ岳山頂に着く

山頂には周囲の山を刻んだ方位盤
山頂には周囲の山を刻んだ方位盤
粟ヶ岳山頂の三角点
粟ヶ岳山頂の三角点

 周囲の山の形を刻んだ方位盤と、二等三角点の石標が建っている。しかし、四方の大パノラマを山座同定するのに役立ったのは、權ノ神岳への往き来で出会った地元の登山者から戴いた手作り地図だった。

川内山塊を背景に
川内山塊を背景に

 山頂には遅い時間になっても次々と登山者が訪れる。皆ゆっくりと爽やかに晴れた山頂のひと時を楽しんでいる。

 記念撮影の背景に写るのは筈ヶ岳などを含む川内山塊で、残雪の山並みは見飽きる事がなかった。


国土山へ
国土山へ
新潟県の山へ
新潟県の山へ
多子津山へ
多子津山へ

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ