2013年10月13日(宮城県)
夜遅くに、イワカガミ平駐車場へ辿り着いて車中泊をする。
朝の微睡みの中に激しい雷雨が響き、もう一度シュラフに潜り込んだ。
朝8時頃町の方向にようやく晴れ間も見え始め身支度をして東栗駒コース入り口を探した。
レストハウスの右側にある東栗駒コース入り口から登り始める。帰りは中央コースからの下山を予定しているので、レストハウスの左側からこの場所に戻って来る事になる予定だ。
足元は登山道を流れる雨水で泥んこになっている。標準より少し遅れているが、滑りやすいので慎重に登り続ける。
新湯沢の渡渉点に着くと、目の前をナメ状の綺麗な流れが横切っていた。
沢の右岸(上流に向かって左側)を100mほど登ってから対岸に渡渉して再び登山道に戻るのが標準のルートです。初心者の方は、ここを通過する際、充分に注意する必要があります。
天候が悪い日や残雪の時期は、ここを通過する東栗駒ルートを選択しない方が無難だと思う。
濃霧の中、砂礫とハイマツの平坦な尾根を登る。慰霊碑と鐘を見送ると間もなく東栗駒山山頂に着いた。気をつけないと見逃しそうな木製の標識が置かれたケルンが山頂の位置になるらしい。
東栗駒山を過ぎた後も広い尾根が続き、霧の中に目標も無く暫くは我慢の登りになる。中央コースに合流すると傾斜が増して、間もなく頂上の歓声が聞こえてきた。
栗駒山は単独峰なので周囲360度のパノラマが一望できる筈だったが、この日は残念ながら白一色の霧の中。天候は回復傾向にあったが、山頂付近に晴れ間が広がるまではいかなかった。
誰もが皆、お湯を沸かしラーメンを作っているが箸を持つ手は震えていた。