平岳 690m

冬季往復4~5時間 ー登山道なし

芦別美瑛線二股ゲート前
芦別美瑛線二股ゲート前

 2010年1月2日(北海道)2万5千分の1地形図「野花南・上富良野」

 芦別からR-38で南下し、野花南~滝里湖沿いから上富良野に向かう山道に入った。芦別美瑛線二股ゲートから那英山を狙う心算だったが夜半からの雪が激しくなりはじめた。除雪が入らない場合、車高の低いレンタカーでは脱出できなくなる可能性も考えられた。そこで、一旦上富良野に降りて様子を見る事にした。

 翌日、朝早くに除雪が入ったので、二股ゲートまで車を入れることが出来た。スキーを着けて平岳と那英山のコルに向かう林道に入ったが、林道の雪は深く膝上まであった。防風着の中はすぐに汗ばみ、那英山は登れそうもないことはすぐに感じていた。

平岳山頂
平岳山頂

 林道のヘアピンカーブを二つ終えたところで、那英山は諦めて平岳・熊山に向かうことにした。ちょうど平岳かの尾根が下りてきているので、これに取り付いて、やや急な斜面をよじ登った。雑木の濃密な樹林帯ではキックターンもうまく出来なかったり、せっかく登ったところで雪を崩してしまい後ずさりしたりで、けっこう体力を奪われた。

 やっとの思いで山頂近くまで行くと熊山につながる稜線との分岐になっていた。雪の状態を考えると、この日熊山まで行ってくるのはきつそうだった。平坦な平岳の山頂方向へ進み、頂上を踏んだことを確認した後、尾根の分岐に戻ってきた。一応、熊山方向に進んでみるが、登りのラッセルで体力を使い過ぎ、やはり到達出来そうもない。断念はしたが明日もう一度挑戦するつもりで、途中まででもトレースを付けてから下山した。

 降り止まぬ雪で車が走れなくなるのを心配して夕方車を上富良野町に移動して、フラヌイ温泉の「ぬるい炭酸泉」にゆっくり浸かったら寒さと疲労をすっかりとることができた。

鏡岳へ
鏡岳へ
北海道の山へ
北海道の山へ
熊山へ
熊山へ

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ