2012年8月10日(福島県・山形県)
白布温泉天元台口(写真)の50mほどロープウェイ側に上った所に広い空き地がありそこに車を駐めた。身支度をして白布峠に向かい車道を歩き始める。
白布峠から西大巓・西吾妻山に登った後は、若女平を通過して下山し天元台口に戻ってくる。写真の林道奥から降りてくる予定。車から5分の所だ。
朝の車道歩きは約2時間30分かかる。標高850mから1400mまでの曲がりくねった道を、ゆっくり登りながら歩いて行く。カーブの度に風景が変わり、飽きることなく次の目標に向かっていると、ウォーミングアップの様にじんわりと汗をかいていた。
ほぼ中間地点にあるトンネルはそれほど長くない。入り口から先が見えるので排気ガスの心配はなさそうだ。縁石で仕切られた幅1mの歩道を歩く。
写真は4枚 右下の▲クリックで再生スタートします
峠の近くまで来たところ。大きな駐車場と石碑があって、そこから西大巓と西吾妻山が見えている。右の裾野から登って左へに抜ける。
白布峠に着いた。ここは、福島県北塩原村と山形県米沢市の境界線になっている。
登山道は左側の歩道から別れ、斜め左に戻る方向に延びている。
暫くは県境を歩く事になる。
自然が豊かで気持ちの良い森の中、緩やかな登りで登山道が続く。
登り始めの1時間位はアップダウンの連続で、矢筈山の横を通過する所までは、標高1450mから1500mを行ったり来たりで、ほぼ変わらない高さだった。広葉樹に針葉樹が混ざり始めると順調な登りが始まった。
広葉樹はブナ・ナラ・イタヤカエデが目に付く。針葉樹はアオモリトドマツだろうか。
登山道に大きな石が増え始める。何度もこれを越えながら登ると疲れが増してくる。標高1700mから頂上近くまで、この石だらけの登山道が続いていた。
頂上に着くと会津側の広い眺望が目に入ってきた。樹木が無いため、遠くの湖も良く見える。左から秋元湖、小野川湖、桧原湖と確認できた。位置関係から推して磐梯山のを探すが残念にも雲の中だった。
一方、西吾妻山に続く道の周囲には沢の源頭らしい風景で、樹木の濃い緑とはっきり分かれた笹の緑にコバイケイソウの黄色が混ざり美しく見えていた。
10:20着なので、登山口からは3時間弱。眺望を楽しみながら大休止を取ることにした。
西大巓頂上(1981.8m)で見かける高山植物はまずミヤマリンドウ、縦走路に向かうとハクサンシャジン、コルまで降りると湿地にウサギギク・モウセンゴケ・コバイケイソウが見られた。
西吾妻小屋との分岐に着いた。木道は十字路になっている。
分岐を右に行くと西吾妻山の山頂へ向かう道で、頂上までは10分程度で着く。
頂上からは展望がきかない。樹林帯の中、丸く削られた所に標識だけがポツンと立っている。
来た道を戻り分岐から山小屋に寄ってみた。きれいに保たれた避難小屋だった。
避難小屋分岐から天狗岩方面へ100m北に進むと若女平の分岐がある。分岐地点から木道の先に天狗岩が見えた。そこに吾妻神社が建ち、旗がたなびいているのも見えていた。写真を撮った後は、若女平へ下山する道に入った。
写真は2枚 右下の▲クリックで再生スタート
下山路に入り30分のところで野鳥の鳴き声(警戒音)が聞こえてきた。足を止めてカメラを鳴き声の方に向けて適当に何枚かシャッターを切った。その中の2枚がこの写真。
キビタキのメスにも似ているが、たぶんオオルリのメスだと思う。(自信は無い)
分岐から下山開始して2時間15分くらい経過したところ。
若女平は気持ちのよいブナ林で、ここから急になる斜面を下ると1時間くらいで車に戻ることができた。
登山を終え東吾妻山へ向かう途中、白布峠でこの日は見られないのかと思っていた磐梯山の姿をやっと見ることが出来た。