赤谷山 801.4m

赤谷山の下見

広野ダム
広野ダム

 3月28日下見に行くと、広野ダムを一周する道に除雪車が入っていた。その日は通行禁止にはなっていなかった。トイレ前を左折してダム左回りコースで何処まで入れるか偵察に車を走らせてみた。大河内川を渡る「ふたつやばし」を過ぎたT字路では、美濃俣丸方面に向かう林道(右)は分岐から先が除雪されておらず、そこから先は歩きになる。此処までの途中、車道は雪崩れそうな所が2箇所ほどあり、分岐まで車を入れて登山すれば帰りの道は保証されない感じだった。一周の道は全部走らなかったが、おそらく危険な個所は数箇所は有るだろう。暫くは十分注意しながら徒歩で入り近くの山を登って、雪の落ちきったころに奥深くの山を狙うのが安全だろうと思った。

 次に来たのは3月31日。この時には、雪崩の危険により通行禁止と表示されたバリケードが置かれていた。今の時点は徒歩で入るとすれば、あまり奥深い山は狙えないのかな。


赤谷山へ

春季往復6~7時間ー登山道なし

ふたつやばし
ふたつやばし

 2011年3月31日(福井県)

 2万5千分の1地形図「広野」

 朝6時ダム管理事務所前を通過、トイレ前の空き地に駐車した。

 左側の道に入って橋を渡り、雪は無いが法面が崩れる可能性が高いダム左周回道を、徒歩で注意しながら進む。「大河内川」「ふたつやばし」奥の分岐から右の道へスノーシューをつけて残雪の上を行く。

 分岐から500mほど行った所で沢に沿って大きく曲がった道と、真直ぐ延びる立派な橋が見えてきた。

新しく架けられた橋
新しく架けられた橋

 立派な橋の方は私の地形図には記載がない。何処に繋がっているかいるか判らず不安だったが、沢沿いの道は雪崩の巣、遥かに安全だろうから、この橋に進んでみた。

 渡りきると立派な取水施設があり駐車場もあった。右奥には鈴谷川へ進む橋、左には日野川に沿った林道が延びている。こちら(左)に入ってすぐ、尾根の末端に付いている長い梯子によじ登った。

ひどい藪を抜ける
ひどい藪を抜ける

 20分ほど藪っぽい尾根を登るが、その後は楽に歩けるようになる。周囲を見回して進む方向が間違えていない事を確かめた。GPSも出して見た。新しい橋や取水施設など地図にないものが在ったので不安になってしまい何度か確認した。

 さらに登ると、今度は次に行こうとしている美濃俣丸や笹ヶ峰、源平谷山や天草山を探しはじめた。そして、下に見える沢や林道、大河内集落の様子や丸木橋の有無などは不明瞭ながら、カメラや記憶に納めた。

左に天草山 右に源平谷山が
左に天草山 右に源平谷山が

 天草山は適度な傾斜の三角形。源平谷山は、集落を挟んで見えるもっこりとした大きな塊だ。その左奥に見える天草山から笹ヶ峰に続く国境稜線は恐ろしげに見える。落ちるかもしれない。天草山経由で笹ヶ峰へというのは自分には難しいと思った。

 源平谷山経由だと、源平谷山への登りがやや急な斜面の連続になっているので、やや気が重い。

 この時点では、笹ヶ峰に登るルートが見えてこなかった。

赤谷山の山頂に赤い標識
赤谷山の山頂に赤い標識

 赤谷山の頂上には赤い小さな木製の看板があった。樹上には国土地理院の方が航空写真で三角点を特定するため梢に設置する、あの白い四角い板が木の上に括り付けられ、枠だけが朽ちて残っていた。帰路は、660m尾根分岐で近道をしてダムに向かう尾根に変えた。

 「ふたつやばし」の100m北に降りてホッと一安心したが、トイレ横に停めた車まで、小一時間の歩きが残っていた。

滝ヶ洞山へ
滝ヶ洞山へ
福井県の山へ
福井県の山へ
黒谷山へ
黒谷山へ

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ