2004年4月12日(石川県)
2万5千分の1地形図「白峰」
小松から157号線を南進し、セナの手前で右折して白峰側に向かう。手取湖の古いドライブイン、「とちもち」と書かれた看板の有るところを左折して赤い大きな吊り橋(ふかせおおはし)を渡った。
道は突き当たりが丁字路で、正面には古里の碑とダム管理の看板があり、左は1.3kmで土砂崩れとなっている。
右の道に入り、湖の畔を200mほど進んだところで残雪に阻まれストップした。
車を吊り橋近くの碑の所に戻し、スノーシューを担いで歩き始めた。湖に沿って南へ進み、最初の大きなカーブの所から尾根に取り付く場所を探してみようと考えた。
道が大きくカーブする尾根末端の所にはトンネルがあった。トンネル入り口の右に踏み跡が有るようにも感じたが、トンネル出口へ行ってみると右側が藪も薄く登り易かったので、ここから尾根に向かった。
上で微かな踏み跡に合流し、尾根伝いに登って行くとカモシカが近くに現れた。まだ、残雪はほとんど無かった。
北陸の春山ではおなじみのイワウチワが咲き始めた。雪のない足元に残雪が出はじめたのは細い尾根が左に折れ曲がった所からだった。
ここから上は北東に続く真っ直ぐな尾根で、季節風を受けてしっかりとした雪が残る。無心で登り続けることが出来た。
標高1100mの地点で尾根が合流していて、下山寺に間違える可能性がある。ピンクテープを帰りの方向3連続で付けて帰路を確保した。
尾根の合流地点からは広くなった尾根を概ね東へ進む。ピークを3つ超えながら標高を約350m稼ぐのに2時間を要していた。
頂上はもう近いだろうと意識して周囲に目をやると右方向遠くにチラチラ見えていた白山の姿が大きく見えはじめていた。
時間を気にしながら必死に登ると、春の陽射しがきつく汗だくになっていた。
意外と時間を要したのは、現在位置確認と帰路の目印テープ付けも一因になっている。
しかし、手取湖の畔で間違った位置に下山した場合、何とかなるとは限らないと感じていたから必要な時間だった。山頂の東側、奥の方に笈ヶ岳と大笠山が見えている。笈ヶ岳はこの春に行ってみたいと考えているだけあって、時間を忘れて眺めていた。
大辻山山頂から南東方向を見上げると、ショウガ山1623.5mの奥に白山がまぶしく見えていた。