2013年7月15日(静岡県)
国道152号線、信州街道を長野県側へ進み、水窪(みなくぼ)から更に北上し草木トンネルに向かう。入り口手前で右折し、切り株型の観光トイレ前にでる。
山道に入り約2Km走ると、塩の道と刻まれた石碑のある登山口に着いた。此処から戦国ロマン街道に入り、青崩峠を経由してから熊伏山へ向かう。
兵越峠に向かう道が近くを通っている。右の階段を上がってみると、約2時間で兵越峠へ至る遊歩道の表示板がある。登山道は左の青崩峠方向になる。
分岐から5分で青崩峠に着いた。昔々たいへんに賑わった場所らしい。お地蔵さまや立派な石碑がたてられている。静岡県指定史跡になっている。
登山道は左上に向かって延びている。
峠から少し登った所で、谷に沿った秋葉街道側に広がる展望が見えてきた。
地図を広げてみたが、左側の尖りは黒石岳かなと思う。右に繋がるのは北に延びる稜線上の山並みだろう。右側の高みは御池山あたりかなと思われる。
青崩峠1082.5mから西に真っ直ぐ続く尾根道を前熊伏山に向かって、標高差580mを稼いでいく。標高1300m辺りから右に崩れた斜面が迫ってくる。この辺はやや急で狭いのでトラロープに時々掴まりながらよじ登る。ガレ場の上に出た所に標識があり、青崩の頭になるようだ。標識板に書かれた標高は書き直してあるがどちらも間違えているようだ。実際は1370m位になる。
青崩の頭と書かれた標識板のすぐ上に反射板の鉄塔が建っている。根元には国土地理院の四等三角点石標が埋められている。
広くはないけれど緩やかな登りで、気持ちのよい森の中を歩くようだ。気がつくと前熊伏山1610mに着いていた。国境稜線上の尾根分岐点で、左の尾根は観音山に繋がり、右は熊伏山山頂に向かっている。
山頂に立つ木製の標識と三角点の石標は壊れた跡があり、かなり古い様だ。ベンチに腰掛けてガイドブックを見ていると、日本三百名山のひとつで一等三角点でもある事に気がついた。なんだか得をした様な気分だった。