2009年2月9日(石川県)
2万5千分の1地形図「山中」
三角点「管倉」は火燈山とみつまた山の間くらいにあって、石川県と福井県の県境の山になる。福井では尾股山と呼ばれているようだ。
山中温泉から我谷ダムへ向かい、ダムから左折して九谷町へと進む。二股で橋の手前に車を駐めて、直進方向の林道へスノーシューを付けて歩き始めた。
千束川沿いに600m歩いた所から沢地形に沿って南に延びる林道に入った。地形図では約1km林道の表示があるが、終点まで行き現地で判断するつもりだった。
林道の末端は沢の二股で、左の尾根に回り込んで取り付いた。
この尾根はやや細く、灌木の薮がしつこくひっかり、ルート上最大の難所で、かなり酷かった。
標高600m地点で1時間30を費やしている。尾根は微妙にアップダウンが多く登りの時間が予想以上にかかってしまう。
ひたすらの登りに汗を流すと、徐々に雪は落ち着き、薮漕ぎも無くなってきた。
標高630mぐらいで尾根が合流してきたので、登って来た尾根には帰りの目印にピンクテープを下げておく。
次の目標は標高802m点だが写真右のピークがそれだ。中央左奥には管倉の山頂が霞んで見えている。
標高802m点からは正面に目的地「管倉」が見えた。山頂付近はは樹木に覆われ、雪化粧していた。
この山に登ろうと思ったのは、ナナコバ山で遭った2名の登山者が教えてきれた加賀の無名の山「スガクラヤマ」のことを思い出したからだ。過去の記録を記した手帳に「スガクラヤマ」の文字が残っていた。もしかして、この三角点のことだろうかと思いながら登ってみた。
ここまで登ってみて、あれがきっと「スガクラヤマ」だろうと思えてきた。
標高802m点から少し下ると樹林帯に入り、その後は標高120mを一気に登って樹木のないピークに着く。
ピークに立つダケカンバには「管倉山」の標識が付けられていた。裏側には加賀山岳会の黄色い文字が見られた。
写真左の三角形の山は、2004年春に発電所近くから登った三角点△高倉863.0mだった。右奥の小大日山に向かう稜線を途中まで行って帰ってきたルートで、ここから俯瞰することができてとても懐かしく思う。
管倉山を離れ次のピーク県境の三角点「管倉」に向かい樹林帯を抜ける。
12:00国境稜線の三角点「管倉」923.7mへ着くと、西側に小倉谷山・火燈山へ繋がる稜線を望むことが出来た。白黒のはっきりした稜線が左に曲がり白一色の最高点となった所が小倉谷山910.6mだと思われる。
この間は歩いていないので、是非つなげてみたいルートだ。
30分程山頂で周辺の山々を眺め、名残惜しいが下山を開始した。雪が緩んできたが、15:00頃には車に戻れるだろう。
写真(左)は石川県側の管倉山から少し下のところで、順調で気持ち良く降りられる。写真(右)は標高670mからの下り。下に見えるピークが尾根の分岐で、左の尾根へと降りていく。