高松山 1725m

春季往復7~9時間ー登山道なし

笹倉温泉奥の登山口へ
笹倉温泉奥の登山口へ

 2013年5月4日(新潟県)2万5千分の1地形図「湯川内」

 前日の夕方、糸魚川ICから新潟方向に走り、早川を渡る手前で右折、270号線を走り、笹倉温泉手前の道路脇で車中泊した。

 朝になって温泉奥の道を行く。写真中央の丘が登山道入り口になっていて、つづら折りの林道が見えている

 

橋を渡り左の林道へ
橋を渡り左の林道へ

 5時30頃、砂防ダム手前の広場に入ると十数台の車が駐まっていて、登山者は皆出発の準備を急いでいた。

 焼山に向かう人達だと思うが、テントなど宿泊の装備を詰め込んで大荷物になっている。

 私は高松山を日帰りなので比較的軽装、シールを貼ったスキーを装着して林道を登り始める。

つづら折りの林道を登る
つづら折りの林道を登る
新田山横を通過すると高松山が見えた
新田山横を通過すると高松山が見えた

 スキーを滑らせて林道を登って行く。時折ショートカットしながら杉林の中を抜けていく。つづら折りの登りが終わり、右側へ延びている直線の道になってトラバースが続く。暫く行くと平坦地となり、奥で丁字路になっている。空沢山へ向かう時には左折した所で、左へ続くトレースと離れて直進側へ進む。和田山の横を通過する頃には前方に高松山がはっきり見えてきた。

前方に広がるアマノ平
前方に広がるアマノ平

 前方にはアマノ平が広がっている。その奥に高松山が大きく見えている。左から白く延びている尾根を登るつもりだ。

 山頂の雪庇が垂直の壁になっている様子がここからも判る。少し心配だが、直下まで行ってみて判断する事にしよう。


焼山の登山者と別れ高松山東尾根へ
焼山の登山者と別れ高松山東尾根へ

 焼山へ向かう登山者達を左に見送り、高松山の東尾根へ向かう。焼山川を渡るスノーブリッジを砂防ダムの辺りで探すつもりだ。

 尾根に取り付いてから暫くはスキーを使って登って行けそうだ。

標高1380m平坦な尾根
標高1380m平坦な尾根
シールを効かせ登ってきた尾根
シールを効かせ登ってきた尾根

細い尾根が見え始めスキーをデポ
細い尾根が見え始めスキーをデポ

 標高1430m地点で前方に雪の亀裂や細い尾根が見えてきた。

 左上の亀裂は容易だろうが、頂上手前で傾斜が急になった所の亀裂は難しそうに見えている。直前で判断するとしよう。

 私の腕前ではスキーで登るも滑るも限界が近い。少し早めにスキーをデポして、壺足に切り替えることにした。


細くなった稜線
細くなった稜線
雪の亀裂に近づく
雪の亀裂に近づく

 尾根を真横に遮るような雪の亀裂に近づいた。右側に回り込もうと思う。


最大傾斜は45度
最大傾斜は45度
アイゼンを装着
アイゼンを装着

 最近降った白い表面の雪は柔らかくなっているが、下の層はまだ少し硬いのでアイゼンは効く。ツァッケを刺して歩幅は狭くし、慎重に登りきった。最大傾斜は45度に近かった。


山頂には雪庇が残る
山頂には雪庇が残る

 急傾斜の難所は通過できたが、最後に苦労しそうなのは山頂に張り出した雪庇だ。

 30m程横一面に張り出した壁の左側に一番低い所があり、そこで高さは1mほど有りそうだが何とか登れそうだ。

 山頂からはサンクラストで出来た薄い氷が、蝶のようにひらひらと飛んでいた。


雪庇を越え高松山山頂へ

山頂から火打山・焼山の展望
山頂から火打山・焼山の展望
下山しながら振り返る
下山しながら振り返る
名残惜しい高松山
名残惜しい高松山

 山頂からは火打山と焼山の素晴らしい展望が広がっていた。名残惜しい高松山を何度も振り返りながら下山する。スキーをデポした尾根の下部は気分良く滑って僅かな時間だが楽しむ事ができた。


空沢山へ
空沢山へ
新潟県の山へ
新潟県の山へ
国土山へ
国土山へ

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ