猿ヶ馬場山 1875m

春季往復7~8時間ー登山道なし

 2009年3月21日(岐阜県)2万5千分の1地形図「平瀬」

 高速白川村ICを出て156号線(飛越峡合掌ライン)で岐阜県側へ向かう。

 合掌の里の横を通り過ぎてトンネル出口で庄川を渡る橋の先で左へ戻る方向の道(白川街道)に入った。すぐに、右へ戻る方向に細い林道が延びていて、ここに車を入れる。

 分岐を山側に入り尾根の東側に沿った林道を行く。標高600m、雪が所々に出始め、間もなく車で進めなくなる。車を出てスノーシューを背負って歩く準備に入った。

  若い男性が一人後から来てこの山の事を訊ねられたので「初めてなので登れる自信はないが此処から行ってみます」と説明すると後を付いてきたので、この後一緒に登ることになる。

 「岐阜県の山100」に書かれているルートは合掌の里内にある神社裏からほぼ真っ直ぐ南に向かう尾根を登ることになっているが、雪が少なそうに見えたことと、真似をせずに登ってみたいという思いだった。

 林道をしばらく行ってから状態をみて尾根に乗っていくつもりだった。

土と残雪が交互に入れ替わる林道を歩き、1回目と2回目のヘアピンカーブはショートカットして標高710mで林道に合流した。雪の林道を1km程歩き左から入る沢を登ることにする。標高780mで林道は大きく蛇行しているので、此処で離れるのが丁度良いと思った。

 沢の中を東に進み、標高1000mで林道に合流するまで、適度な斜面で歩き易かった。林道に出てから100mほど道を北に進み、再度沢地形に入り、標準ルートの尾根に向って東へ進む。40分ほどで尾根上の1178m点南側の平坦地にでた。

 ここからはトレースもある(標準)ルートに合流したので、私の帰りの方向(沢)に少し降りた所に目印を付け、南の方向に延びる真っ直ぐな尾根を登って行った。△1472.3mの横を通過して、1528m点に向かうと尾根が徐々に東寄りに曲がりはじめた。

右に帰雲山 左は1827.4m
右に帰雲山 左は1827.4m

 1528ピークに着くと帰雲山の奥に△1827.4mと猿ヶ馬場山方面が見えてきた。

 写真では左奥の山が△1827.4mで猿ヶ馬場山はさらにその右奥にちらりと見えていると思う。

1528m-帰雲山コルから
1528m-帰雲山コルから

 1528mを下りコルから帰雲山に少し登り返した所では北側にハッとする様な素晴らしい展望が広がっていた。

 白く見える3つの山は左が赤摩木古山と大門山、中は猿ヶ山、右は大滝山からカラモン峰~人形山と続く尾根だ。写真には写っていないが画角左側に続く白い山々も絶景でした。

帰雲山

帰雲山
帰雲山

 帰雲山の山頂には何やらアンテナのような施設があった。

1700m地点
1700m地点

 帰雲山からはしばらく細目の尾根を行くが、標高1700m辺りからは広い斜面を1827.4mまで一様な傾斜の斜面を登る。

△1827.4mを超えて
△1827.4mを超えて

 △1827.4mを超えるとルートは南寄りに折れ平坦になる。途中まで一緒だった彼は先に行き、ここで時刻は12:50、遅くなっているのを意識しているが、もう少しの所なのでマイペースで登って行く。

猿ヶ馬場山

猿ヶ馬場山山頂
猿ヶ馬場山山頂

 13:05山頂に着くと正面には御前峰から籾糠山に続く稜線がわりと近く、実際には無理なんだろうが行ってみたくなるような距離に見える。奥には北アルプスと御嶽山、乗鞍岳が白く細長く青い空に浮いている。

 右の崖の方向に振り向くと白山の展望が特にすごくて、まぶしい陽射しに輝いていた。

下山は往路を忠実に
下山は往路を忠実に

 13:30下山開始。帰りは登ってきたルートを忠実になぞって帰る。

 14:30、△1472.3m辺りから登ってきた山を名残惜しく振り返った。

 尾根を直角に西に外れ沢に降り始めたのは15:00だった。

白川郷合掌の里
白川郷合掌の里

 林道に降りて標高700mからヘアピンをショートカットして行くと、眼下に白川郷合掌の里が見えてくる。

 登り5時間、下りは3時間弱の山行はもうすぐ終了です。

朝日連峰へ
朝日連峰へ
岐阜県の山へ
岐阜県の山へ
太郎山・雲ノ平・鷲羽岳・三俣蓮華岳・黒部五郎岳・北ノ俣岳
太郎山・雲ノ平・鷲羽岳・三俣蓮華岳・黒部五郎岳・北ノ俣岳

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ