2万5千分の1地形図「越前勝山」
橋爪の集落手前に駐車スペースを見つけ、スノーシューを背負って林道を歩き始めた。
林道をショートカットしながら進み、湯の谷沢の二股に挟まれた尾根に向かった。橋を渡り、難なく目的の尾根にたどり着いた。
橋を渡った後、沢の二股に挟まれた地形に作業道らしきものが続いていた。容易な取り付き地点を見つけ登り始めた。
杉の植林だろうか、歩き易い快適な尾根が標高963m地点まで続く。いつまでも続けと願い、頭の中を真っ白にして登っていく。
標高963m点から一旦コルへ下り、二本の尾根のどちらを選ぶか選択する事になる。
一方は直接頂上へ向かう尾根で、もう一方は東へ向かう尾根で、こちらが判りやすかったので、選択した。
1250m迄登った所で稜線に出た。雪が激しく降り、地形が判りにくい。ピンクテープを下山側に3本連続取付けて、帰路の方向を確実にしてから北に向かった。
降り出した雪が横殴りになって寒さも増してきた。不安になるが、ひとつずつ地形の起伏を確認しながら北へ進むと頂上らしきピークに着いた。
そこには福井県の山ではよく見られる「気ーつけて登ってみねの」と書かれた看板がぶら下がっていた。これを発見したので安心して帰る事ができる。
トレースが消える前に下山しよう。
吹雪の中だったので一生懸命に登り、急いで下山してきた。
3度目の挑戦で、ルートを変えてみたらあっさり登頂でき、、登山道の無い山に登れたことで大満足だった。
帰りはトレースも消えているだろうから、慎重にひとつずつポイントを確認しながら下山する。
標高900mまで下山すると大野盆地が微かに見える様になってきた。
忠実にピストンして林道に戻るとあと僅かで車に戻る。
気が抜けてしまい、最後の分岐を直進してしまった。橋爪の集落に向かうつもりが、簔道に出てしまい余分に歩く事になってしまった。まあ、笑える程度の失敗で良かったと思う。