2010年3月10日(福井県)2万5千分の1地形図「中竜鉱山」
笹生川ダムの北側へ1kmほど降りたところ、ヘアピンカーブの所に2つの橋がある。
この二つの沢に挟まれた、堂ヶ辻山から南東に延びている尾根を登ろうと考えた。中竜鉱山から2度挑戦して上手くいかなかったので、気分を変えて反対側から行ってみる。
南東尾根を横切る車道の標高470mからスタートした。橋の近くに駐車して沢の左岸から尾根に取り付くと全く雪が無かった。標高が上がれば徐々に雪が増えるだろうと考え、薄い藪と濃い藪を交互に繰り返し登って行く。
標高615mで木の周りを残雪が丸く囲む様になる。
標高650mから標高880mまで登ると、徐々に雪が増えてきて登りやすくなる。 藪に捕まる事はほとんど無くなる。
標高890m尾根の中間地点を過ぎた辺り。行く手に頂上らしきピークが見えて来た。
天候も良いし、先が見通せて登頂が可能なのはどうやら間違えなさそうだ。軽く食べて周囲を眺めながら休憩をとった。
南東尾根の登り、後半は雪がしっかりしてきて登り易い。スピードが上がってきた。ウグイスの鳴き声が気持ち良い。
中竜鉱山の西にある尖りピークが見えて来た。
昨年はあそこで終わった悔しい思いでがあるので、暫く眺めてから山頂に向かう。
尖りピークの奥には縫ヶ原山・モッカ山、そのさらに奥には荒島岳の頭が見えている。
堂ヶ辻山頂に着いた。広くて平らなピークだった。
大野市の本戸側と上大納の境界線を歩いて対岸の尾根に向かう。
境界線を離れて、対岸の尾根を降り始める。実は、登りの途中で樹間からチラチラと覗いては考えていた。
尾根上を歩いて、途中からは林道を歩いて降りよう、行けると思っていた。
行ってみると雪崩が林道に落ちて、固い斜面になっていた。トラバースは怖いのでキックステップが蹴りこめない所は、ピッケルで削って一歩ずつ歩いて通過した。
対岸の尾根を降り、車を停めた橋の所に戻ってきた。尾根の末端は濃藪を漕いで降りてきた。
車が見えてホッとした瞬間だった。