2005年1月28日(福井県)
大野市から県道158号線を走り勝原スキー場に向かう。朝8時30分のリフト始動に合わせて早めに身支度を調えた。
今回はスキーからの登りという事で、帰路にゲレンデを傷つけない様にスキーで登り降りする事にした。30分前にスタンバイしてしまい待っていると、係の方々の御好意で、始発の予定時刻より15分早くスタートしてもらう事が出来た。放射冷却で冷えていたので、たいへん助かった。
リフト終点からは緩やかな登りが続く。ワカンで登るご夫婦と抜きつ抜かれつ行く。
直線的な登りの彼らとは別々のトレースを描いて登って行く。
1015m点まで登り、目的地の荒島岳山頂が見え始めてきた。ここから少し先で一旦下りになり、コルからは、かなり急に見える斜面を登り返す。
標高1204mのピークを巻いて左にトラバースして、コルに降り着いた。ここからは左に白山がよく見えている。
コルから尾根の末端に向かい、斜度の緩い所を探りながら尾根を登り始めた。先行のワカン組は何も躊躇わず直登しているが、スキーではジグを切ってキックターンで登って行くしかない。
雪はクラストしている硬い層の上に新雪が積もりトラバースは実によく滑る。ここから先は急に斜度が増して難しくなる。
標高1250mを超えたところで、コルから30分以上も要している。これはマズイことに時間が掛かり過ぎだった。一息ついて振り返ると小荒島岳がかなり下に見えていた。
地形図上の等高線は均一の幅だが、少し上で傾斜が緩んでる様に見える。しかし、所々意外な急斜面がありスキーで登れる限界を超してしまう。尾根を外すといつまで経っても標高が上がらないのでスキーをデポして尾根をつぼ足で直登した。
スキーをデポしてすぐに傾斜が緩んで、尾根上の雪も硬くなった。先行していたご夫婦がワカンで踏んだトレースを使わせてもらい快適に登って行けた。写真は標高1400mで、ここから先はワカン組が昼食休憩中のため、私が先頭で登ることになる。
強風でクラストしたのであろう硬い雪の尾根を登る。
12:30、荒島岳山頂に着いた。山頂には祠と石碑があり雪から頭を出していた。奥には大野盆地が見えている。
頂上からは360度のパノラマを楽しむことが出来た。北側は登ってきた尾根に石楠平1204mや小荒島岳、その奥に大野町と九頭竜川。南側の岐阜県境に広がる山並みは標高1000mを超えるくらいのピークが連なり、登っても登り尽くせない課題に思え、深く印象に残った。