2013年3月3日(岐阜県)
徳山ダムに向かう417号線から藤橋城とプラネタリウムの建つ東杉原へ降りる。揖斐川を渡る橋はどんどん橋。西洋風でメルヘンチックな感じがするこの吊り橋の柱上部にはオレンジ色の三角帽子が乗っていて、周辺は不思議な組み合わせの風景だった。
観光客はほぼ皆無で、揖斐電と藤橋生コンの施設や関係者の車がこの一帯を往き来し元気にしている感じだ。
どんどん橋を渡り、東前の谷沿いの道に入ると1台分の駐車スペースがあった。奥に進み、荒れ寺と古里の碑を右に見送るとすぐ、左に登山道入り口らしき道標が立っていた。
登山口の標識が有るところからして、夏の登山道がしっかり付けられている様だ。
登り始めから30分は雪がかなり少ない。登山道は時々見えていたが、雪の状態の良い歩き易い所を選んで登る。
夏道があるので、離れないように進めば、心配していた標高が低い所での薮漕ぎが、あまり酷いことにならずに済みそうだった。
微かに判る登山道でも、大変に心強く感じるのだ。
もみのき平は標高約420m、程よい傾斜の尾根が始まる。
2時間登った所、標高790mのピークに「1/2花房山」5合目の標識が付けられている。右奥に山頂が見えるが、かなり遠く感じる。
この山の難所は890mピーク前後のやせ尾根だ。特に890mピークを過ぎた870mのコル付近に危ない所がある。この場所を通過する時は時間の事を考えず慎重に行きたいと思う。
登り返して標高900mを過ぎれば、あとは1時間少々、ひたすら頑張って登るだけだ。
標高1000mを超えた辺りから樹木が白くなりだした。雪庇が大きく張り出してくる。
昨夜の荒れた天気のため、山頂付近の木には樹氷が着いていた。
頂上手前のピークは標高1170m。ここから南西方向を振り返ると、稜線の繋がる先に2月に登った小津権現山が見えていた。
晴れ間が一瞬だけ広がり徳山ダム方面の展望を見ることができた。
ダムの左側、上谷山の手前に3本の尾根が見える。山また山の展望が広がっていた。
5時間登って、花房山山頂に着いた。通って来た1170mピークの方向を振り返っている。左の丸いコブが山頂だが雪庇の上なので乗る事は出来ない。
天気はいまひとつだが、最高の雪景色だった。