乗鞍岳 剣ヶ峰3025.6m(阿多野ルート)

2011年10年17日(岐阜県)

16日は夜勤明け、小松ICをスタートし高山市高根町阿多野郷にあるアイミックス自然村まで時々休みながらから運転する。自然村から延びる林道を1.5kmほど車で入ってみると、阿多野郷川東谷を渡る橋の手前で工事による通行止めとなる。ゲート地点は標高1550m。手前に駐車スペースはあるが岩壁が崩落しているため、少し戻った道路脇の草地に車を停めて車中泊した。

 朝は再度ゲートまで行き川沿いに駐車し、ここから歩き始めます。約3km林道を歩いて、真谷と黒谷を渡っていく。

 途中の工事現場から登山口方面に、ゴンドラで盛んに資材が運び込まれている様子だが、早朝なので休止中だった。

 1時間で標高1820mの登山口に着く。小さめな看板で登山道と判るが、あまり人が大勢来る感じではなかった。登山口から中に入ると、笹の刈込は最近行われた様子で、枯れた笹が道脇に残っていた。

 最近ではあまり使われていない登山道なのかなと思って入ってみたが、意外と手が入っている様だ。黒谷沿いから北西に標高300m、ジグの急登に息は弾むが、笹が被っている所はあまりなく、不快な感じはなかった。

 ゲートがら約2時間で標高2100mのやや平坦な尾根に上がり、方向を北東に変える。道はぬかるみの中となったりするが、ルートを見失うような事はなかった。

 9:10標高2400mを超えて這松帯に邪魔されたりもして、森林限界が近いようだと感じる。振り向くと木々の間から南方に御岳山が姿を現す。右のすそ野を長くひいている。

 標高2500m台になって、はっきりした登山道から背丈の低い植物と角ばった石が敷き詰められたやや不明瞭な道となる。

 はい松の中、道しるべを見つけて、ほっと安心する場面もあった。

 標高2600m台からゆるい傾斜の石だらけの斜面で、ガスがかかりペンキを見逃すと道迷いの危険がある様に思われる。標高2662.2mの三角点は道の右側に20mほど外れた所にあり、見つけるのは難しいかもしれない。

 標高2700m台で子ノ原ルートと合流している。その先は這い松帯に細い道がつけられていて、押し戻されつつも、ゆっくりと押し返して進みます。

 お地蔵さんの横顔を撮らせてもらいました。後ろの山は左が屏風岳、右奥は大日岳(奥ノ院)です。

 標高2800m台は大岩がゴロゴロ。気が逸り屏風岳側に登ってしまいルートを外す事があって時間をロスしてしまった。

 しばらくは我慢して屏風岳と大日岳の下をトラバースする道が続く。

 大日岳の下を回り込み、剣ヶ峰の姿(右)が目に入ってきた。あともう少し。

 乗鞍岳(剣ヶ峰)山頂着は11:55分。ゲートから5時間40分でした。写真は登ってきたルートを振り返るかたちで、左から御嶽山、大日岳、屏風岳、権現池だ。

 後半ペースが落ちて、ルートもロスしたけど、昼前に着けば十分だと思う。帰りは3時間くらいの予定でいたので暗くならないうちに帰ることができるので安心した。

 写真はレーダー基地方面。登山者の姿も多数見られる。ここの山頂はかなり賑やかだ。居場所が無くなって、20分ほどでこの風景と別れ下山を開始した。

 帰路は稜線の分岐(子ノ原・千町ヶ原と別れる)が要注意だ。ガスがかかると分岐とこの下のルートが不明瞭で怖い。御嶽山の頭が見えているので目印にして降りていく。

 帰りは少々くたびれて長い下りになったけど、16:30には石川県の自宅へ向かっていた。

寺地山~北ノ俣岳へ
寺地山~北ノ俣岳へ
岐阜県の山へ
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御神楽岳・本名御神楽へ
御神楽岳・本名御神楽へ