赤堂山 1059m

前日の6月8日は下調べに

 2013年6月8日(富山県)赤堂山に登るには今年も春の残雪期を逃し、少々時期が遅すぎるかなと思ったが、何処からか登れないものかと前日の昼から調べにやって来た。

 刀利ダムから南下し県道54号線をブナオ峠側に向かって車を走らせた。曲がりくねった道や細いトンネルを抜けると、ダム湖が細くなってくる。最終人家の奥に通行止め表示したバリケードが置かれていたが、その横を通り簡単に車は入る事が出来た。

カーブする県道の標識
カーブする県道の標識
直進側の林道に入る
直進側の林道に入る

 県道がヘアピンカーブを描くところで直進側の林道に確りとした鎖の張られたゲートがある。奥孫線と書かれた青い看板が建っている。少し戻った所に車を駐め、林道に入って歩きはじめた。


林道を奥に進む
林道を奥に進む
大倉山登山口の杉林
大倉山登山口の杉林

 県道を離れ、林道に入って南へ700m進むと右側に戻る方向に分岐がある。進行方向に続く林道は沢の左岸に沿って大きな二股の手前までついている。昨年は右股に入ってみたがすぐに滝がかかっていて意気消沈してしまった。戻りながらあちこち探ってみたが、どれも難しい様だって。

 今回もあちこち探ってみたが成果無し。諦めムードで分岐を山側に入って移動距離1.5km、標高120mほど行った所、地図上の林道終点まで行ってみた。

 林道は先に続いていたが、左の杉林の中に薄い踏み跡が延びているのが気になった。覗いてみると、ここに大倉山登山道入り口があるのを発見した。この日6月8日は調査終了にしてゲートのダム側に1Kmほど移動して河原で車中泊した。


6月9日、大倉山登山口から赤堂山を狙う

杉の木に標識
杉の木に標識
杉林の奥に登山口
杉林の奥に登山口

 前日と同じ林道を歩いて大倉山の登山道に着いた。ここから杉林の林床を歩き奥の登山口前にでた。尾根の末端から登り始め、赤堂山と大倉山の中間地点の稜線に至る様だ。

標高700mから振り返る
標高700mから振り返る
笹の苅分道が続く
笹の苅分道が続く

 尾根に付けられた笹の苅分道は嬉しい限りだ。全部籔だとしたら山頂までの距離は絶対に登れないだろうから、少々は笹の切り株が飛び出していても我慢して注意しながら登っていく。

登山道脇に林班境界標石が建っている
登山道脇に林班境界標石が建っている
ガレ沢の原頭で少し細くなった尾根
ガレ沢の原頭で少し細くなった尾根

 ここの登山道は尾根上に幾つも林班境界標石が建っている。過去には営林署の職員が時々入っていたのだろうか。

 標高800mくらいで尾根が細くなり、地図を見てみると下の林道から調べに行ったとき覗いたあのガレマークの付いた沢の源頭を通過している様だ。登れそうも無く見えたが、やはり源頭は崖で尾根は削られて50センチ程度に細い登山道になっている。

赤堂山へ向かう道は手入れされている

稜線に合流する
稜線に合流する
広い笹の苅分道が赤堂山に続く
広い笹の苅分道が赤堂山に続く

 稜線に合流した所から、左の赤堂山に向かうと薮漕ぎになるだろうと覚悟していたが、何と笹の苅分道が赤堂山側に続いていた。所々広いところもある立派な道が続いていた。

ブナ林の中に赤堂山の標識

気持ちの良いブナ林の中
気持ちの良いブナ林の中
赤堂山の山頂
赤堂山の山頂

 稜線の分岐が標高988mで山頂は標高1059m、途中数回のアップダウンがあって約1Kmの道のりだ。気持ちの良いブナ林を楽しみ、ゆっくり歩いて稜線の所要時間は50分だった。

 昨年の下見で沢に入った時や、大倉山から探りを入れた時には手掛かりを見つけられず、難攻不落の山だと思われただけに、山頂に着いても意外と呆気ない感じが残った。

多子津山へ
多子津山へ
富山県の山へ
富山県の山へ
三十三間山へ
三十三間山へ

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ