2013年9月21日(新潟県)
能生ICを出て能生川に沿って県道246号線を南東へ向かう。
柵口に数軒有る温泉旅館の手前から山側に入り、三角屋根の小屋が建つ登山口に向かう。
権現岳は平野からにょきっと岩山が盛り上がって見える。
柵口(ませぐち)の登山口手前には、山小屋の様な三角屋根の建物があった。登山口の駐車スペースは2台分しかないので、この辺に駐める場合は、工事車両の邪魔にならない様に注意しよう。
わらじぬぎ場を過ぎると、垂直に近い岩場をロープに掴まりながら登ることになる。
胎内洞の入り口からは、20m以上のルートを張られたロープに従って一旦下って行き真っ暗になる、その後出口の僅かな光に向かって登っていく。夕方になると陽射しの角度が変わって洞窟内は真っ暗になり、キャップライトが必要になる。
急斜面や岩場の難所を幾つか越えて、目の前の大岩に天狗屋敷と書かれた標識が見えてきた。
天狗屋敷の標識が立つ岩の横を登りきると、杉の大木の傍らはテラス状の台地になっている。切れ落ちた斜面の手前に祠が置かれていた。
下からは見上げるような岩の上に、昔の人が「天狗の住み処」と言い伝えたのは何となく頷ける気がする。
はさみ岩と呼ばれる2枚の岩の間を擦られながらようやく通り抜けると、すぐ上に白山権現の小社があった。
白山権現の上は片側が絶壁になっていて眺望は最高だった。ここでリュックを下ろして休憩をしたが、腰を下ろす場所はそう広くないので十分な注意が必要です。
権現岳山頂には金属製の丸い方位盤とシャクナゲのイラスト入りの絵地図が立っている。奥に見える山は、左がトッケ峰、右が鉾ヶ岳になる。往復時間は標準で3時間30分となっている。
トッケ峰1289mを越えると最低コル1170mへ向かって徐々に下っていく。登山道は夏草が生え歩きにくくなっていたが、この日は登山道整備の方が草刈機を使って下草を刈ってくれていた。最低コルで作業中の方を追い越すまで楽をさせてもらいました。
コルを過ぎると金冠山が見えてきた。下草の多い登山道が気持ちの良い山道に変わる。
頂上に建っているのは避難小屋で質素なものだが天候悪化の場合などには強い味方になりそうだった。
この先を覗いて見ると確りした登山道は続いていた。道は先で島道ルートと溝尾ルートに別れている。
一等三角点が設置されているだけあって周囲の山の展望はすばらしい。
トッケ峰の少し権現岳側に切戸があり、のぞかずの窓と呼ばれている。その傍らに立っているのが万歳岩で大迫力だ。この辺の通過は足元に細心の注意が必要です。