2万5千分の1地形図「越前勝山」
2005年1月15日、初挑戦。
南六呂師の集落から南下して広域基幹林道法恩寺線の入り口へ向かう。林道は雪に覆われ、入り口に1~2台の駐車スペースが有った。
スキーを付けて林道を歩き始めた。ヘアピンカーブを2つ越えた所から約1.5km行くと碑が建っていて、林道が分岐ししている。直進側に少し入った所、標高650m地形図に人家のマークがある所で、湯谷山から南西に延びる尾根に取り付く場所を探した。
真っ直ぐ延びる尾根を標高850mまで登ると、薮も濃い急な斜面に阻まれた。スキーを担いでよじ登った所で、気力・体力が尽きてしまう。ぐったり疲れて六呂師トロン温泉に浸かい、元気を取り戻したところで再挑戦を誓う。
この後、月3月にも再挑戦を考えたが、休みの日は雨が降り諦めるしかなかった。
2006年3月に再挑戦。林道の除雪が進んだ3月に天気の良い日があり、取り付き地点まで車を走らせた。林道は時間を短縮できたが、標高850mの壁は薮がうるさくなっていた。ここでスノーシューが引っ掛かりタイムロス。結局、山頂手前のコルから引き返した。
またも、残念な結果に終わってしまった。
橋爪の集落手前に駐車スペースを見つけ、スノーシューを背負って林道を歩き始めた。
林道をショートカットしながら進み、湯の谷沢の二股に挟まれた尾根に向かった。橋を渡り、難なく目的の尾根にたどり着いた。
橋を渡った後、沢の二股に挟まれた地形に作業道らしきものが続いていた。容易な取り付き地点を見つけ登り始めた。
杉の植林だろうか、歩き易い快適な尾根が標高963m地点まで続く。いつまでも続けと願い、頭の中を真っ白にして登っていく。
標高963m点から一旦コルへ下り、二本の尾根のどちらを選ぶか選択する事になる。
一方は直接頂上へ向かう尾根で、もう一方は東へ向かう尾根で、こちらが判りやすかったので、選択した。
1250m迄登った所で稜線に出た。雪が激しく降り、地形が判りにくい。ピンクテープを下山側に3本連続取付けて、帰路の方向を確実にしてから北に向かった。
降り出した雪が横殴りになって寒さも増してきた。不安になるが、ひとつずつ地形の起伏を確認しながら北へ進むと頂上らしきピークに着いた。
そこには福井県の山ではよく見られる「気ーつけて登ってみねの」と書かれた看板がぶら下がっていた。これを発見したので安心して帰る事ができる。
吹雪の中だったので一生懸命に登り、急いで下山してきた。
3度目の挑戦で、ルートを変えてみたらあっさり登頂でき、、登山道の無い山に登れたことで大満足だった。
帰りはトレースも消えているだろうから、慎重にひとつずつポイントを確認しながら下山する。
標高900mまで下山すると大野盆地が微かに見える様になってきた。
忠実にピストンして林道に戻るとあと僅かで車に戻る。
気が抜けてしまい、最後の分岐を直進してしまった。橋爪の集落に向かうつもりが、簔道に出てしまい余分に歩く事になってしまった。まあ、笑える程度の失敗で良かったと思う。