2011年7月13日(福島県)
下郷町から観音沼森林公園を通り過ぎ、日暮ノ滝、大峠林道に向かうと1回目の通行止め表示(紙製)が貼ってあった。道は問題無さそうなので進むと、2回目は2.3Km先で、「この先中型車の通行止め」と表示があり、やや道は狭くなるが普通に行ける。4.6Km地点から角ばった石が目立ち4駆以外は要注意だ。最初の表示から5.6Kmのところで大きな駐車場があった。あと1Kmくらいは入れそうだけど、ご遠慮下さいの看板を見るとここで止めにし、車中泊の準備する。
7月14日朝、10分ぐらい歩いた所に林道終点があり、ここにも数台駐車可能だった。ここまで道はやや荒れた林道で、4駆以外は慎重に走らせ何とか入れる感じ。数分後に鏡ヶ沼分岐を通過。
林道終点から大峠まで30分、後半の小さな分かれ道は上で合流していたので三本槍へ行く道ではなかった。峠にはお地蔵さんと標識があり一安心。リュックを降ろし、頬かむりのせいかユーモラスなお地蔵さんに挨拶する。登る方向を見上げると、奥の斜面が異常に黄色いのにびっくりさせられた。
峠から三倉山へ向かうと、とんでもない数のニッコウキスゲが咲いていた。一面の花畑に入ると何故か頬が緩み、笑い顔が戻らなくなってしまった。若い女性がこうなるのであれは不思議はないが、私の様な者がニヤニヤしながら登っている姿はあまり人には見せられまい…と思った。
登る度に、咲く花と山の斜面の感じが変わるので、気が付くとずいぶんと沢山写真を撮っていました。
1450mの峠から1750mの稜線の乗るまで花を楽しんで登ったせいでしょう、辛い感じは全くなかったです。
稜線からは周囲の山の展望を楽しむ事ができます。
五月連休に小白森山まで登った時、凛々しい姿が印象に残った旭岳や、大きな三本槍岳、噴煙を上げる那須岳などが近くに見える。行く先に見えているピークは流石山1812.5m、吹く風も心地よく稜線を辿って快適な登りを楽しんでいるところ。
稜線から北側の風景が開けてきた。初めて見る風景を思わずパノラマを撮影する。
7:00流石山山頂。すでに日射しが強く、日陰で休憩。車から2時間経過、写真を撮りながらですが標準時間。
順調に来ているようです。
7:22大倉山に向かって稜線上を歩き続ける。ニッコウキスゲは度々現れて、カメラに収まってくれる。
五葉ノ泉を通過したのは7:45頃だった。
8:10大倉山通過、標識の柱が立っていて、栃木百名山とも書かれています。ここは栃木県との国境稜線になる訳で、私にとって生まれて初めて訪れた県です。
木製の標識には三倉山まで1時間となっていますが、私の足と山渓分県登山ガイドは40分となっています。
お花畑を通過。この山はニッコウキスゲだけではなく、花のたくさん咲く時期に登れて良かったと思う。
三角点1854.0mから、三倉山本峰が近くに見えてきた。濃い緑の三角形が、聳えるような綺麗な姿です。
頂上着8:40。足は遅い方の私でも30分強で着いたので、大倉山のあの標識は少し大袈裟でした。少し雲が出てきたのが残念だけど、晴天時には360度の展望が望めそうだ。
石の神社が建っていて、横の石標に、南三倉山と書かれている。ここが南ということは奥にあるのが北三倉山なのかなと思ったりする。
1854.0mが三ノ倉で、本峰が二ノ倉、その奥が一ノ倉となると、三つ踏んで三倉山に登ったと言える様な気がする。
一ノ倉は遠くないので行ってこようと思った。山頂に着くと猫の声かと思う様な獣の声がして、気によじ登って探すと正体は、ホシガラスだった。
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雷雨に遭わずに済みそうだ。写真はキスゲの奥に溶岩ドームのような那須岳が見える。手前の尾根の噴煙の下に温泉施設が見えた。三斗温泉という、徒歩2時間で辿りつく温泉だそうだ。三本槍岳に登りに来る機会があったなら、この温泉と組み合わせた計画が組めれば楽しいかなと思う。
キスゲの花畑の周囲に登山者が腰掛けてくつろぐ。皆、気持ち良さそうだ。私も家が近ければ、きっとそうするでしょう。今回は午後に可能性のある雷雨と、帰りの道程を考えると時間を気にする山行になった。三倉山は、また、ゆっくり歩いてみたい山でした。