笠山 865.4m

セイモアスキー場の駐車場から南西尾根へ

 2004年1月25~26日 

2万5千分の1地形図 「口直海」 

 昨24日の終日降り続いていた大雪も朝になると止んでいた。降り続いた後なので林道やローカルな道は当然だが車は入れないだろう。

 どこへ行こうか…迷いながらも8:00頃、能美市の自宅を出て、スキー場の駐車場を頼りにセイモワスキー場に向かった。

 

 

昨年発見できなかった夏道

 昨年5月には「吹上げ」と「内尾」から夏道を探してみたが、何れも登山道にワラビが生えていて人が入った形跡はなかった。そのうち道は完全に消え、諦めて帰る途中で鉢合わせした山菜採りのおじさんが腰を抜かしてしまった事がある。

大雪の後、登れる山を探す

 除雪が済んだ道を走りセイモアスキー場に無事辿り着いた。内尾前橋の手前で右折して橋を渡った。駐車場の一番外れに駐めて、10:00から11:00まで、地図で目星を付けていた尾根の取り付き地点を探した。

内尾から笠山へ
内尾から笠山へ

 水色の三角屋根、ペンションウェンデルの裏側が、急斜面ながらスノーシューでギリギリ登れそうだった。沢に沿ってトラバースしながら新雪をラッセルする。尾根に向かうチャンスを窺うと一ヶ所だけ登れる所があった。

 

 

 


 沢を挟んで反対側に見える斜面がパッチワーク模様になってセイモアスキー場だなとすぐに判る。標高550m位までラッセルしたところでリフトの施設が同じくらいの高さに見えていた。

 14:00になりこの日は登るのを諦めて下山を開始した。セイモアの温泉に浸かりその夜は車中泊、次の日の再登に備えた。

標高550mから先は明日再挑戦

セイモアスキー場のリフト
セイモアスキー場のリフト

1月26日 朝から晴れ渡り絶好の登山日和だ。気温が下がったお陰で昨日のトレースも階段の様で登り易い。7:30昨日と同じルートでペンション裏から登り始めた。昨日のラッセル終了地点まで1時間15分、半分くらいの時間で登れているのは冷えて固まった雪とトレースの恩恵だ。8時45分トレースが無くなり少しラッセルの負荷が気になり始める。計算してみると頂上着は正午前になりそうだったが、条件が変わっても大丈夫な様に急ぎ気味のペースで登る。


西南西に延びる尾根を登る
西南西に延びる尾根を登る

 9:45標高760mピーク、尾根の分岐に着いた。西南西に続く尾根をそのまま直進するが、30~40m下りコルから登り返す。適度な斜度をジグを切って登る。10:05標高が上がってくると雪は締まり気味で楽になってきた。 

 西南西の尾根を登りきり標高850mピークで西に延びる稜線に合流した。20mほど降りて登り返すと平坦な場所に出て、頂上が近いことに気付く。一面アスピリンスノーが覆いつくしてキラキラと七色の点が輝いている。

 

 

 



周囲の山は口三方方面(写真左)と白山方面(写真右)がとても美しく感じられた。

笠山の山頂

笠山山頂
笠山山頂

 山頂には11時05分着。

 春と秋に何度も下見して、前日にラッセルして、ずいぶん手間が掛かったが、晴れた日に登れて良いタイミングだったと思う。


石川県の山へ
石川県の山へ
高倉山へ
高倉山へ

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ