水葉山 891m

5月12日 犀鶴線下見

 2012年5月12日、下見のため金沢から内川ダムに向かい、犀鶴線に入る。T字路を右折して熊走方面に進む。峠付近にある2カ所目の展望台で残雪の為通行不可能だった。

 雨の中、何かヒントは無いものか探して彷徨っていると、展望台奥に尾根が緩やかに降りてきていて、道路と交差する所に小径があり送電線を越えて奥まで続いていた。これは使えるかもしれないと思った。

5月20日 送電線下の道から

往復7~8時間ー登山道なし

 2012年5月20日(石川県)2万5千分の1地形図「鶴来」

 下見の時には残雪が道を塞いでいたが、今回は開通していたので、車で送電線下まで行くことが出来た。

送電線下から
送電線下から
不明瞭な小径への入り口
不明瞭な小径への入り口

気持ち良い小径に誘われて
気持ち良い小径に誘われて

 そこから延びる小径に誘われる気持ちと、道はすぐにも途切れるだろうという思いに、少し躊躇いながら周囲をあちこち見回した後で、身支度をして標高670mの登り口から9:15スタートした。

 新緑の晴天、気持ち良い山なので1日歩ければ良いなと思っていた。

登山道並の立派な道
登山道並の立派な道

意外と立派な道が続く

電力会社の杭
電力会社の杭

 

暫くは踏み跡がはっきりした道が続いていた。鉈や鋸が入って、目印のテープもぶら下がっていて快適に登っていけた。

 徐々に藪が濃くなるが、この程度なら過去に登った山に比べて立派な方だと思う。

 地面に埋められた赤い杭は電力会社の管理用の標識だろうか?。


道を遮る残雪
道を遮る残雪
残雪が続く
残雪が続く

 標高850m、三角点「二輪」の手前で凹地に雪が残り、一時的に歩き易い所が続いた。


三等三角点 「二輪」 898.7m

三角点の目印
三角点の目印
三等三角点「二輪」
三等三角点「二輪」

 三等三角点(二輪)の周囲は雪が消え、石標が確認できた。すぐ上の樹木にペンで△898.7mと書かれていた。


猛烈な藪が続く
猛烈な藪が続く

 三角点からは東にやや顕著な下山路が延びている。道がこの尾根を降りているとすると標高530mで送電線と犀鶴線の交差する所に出るだろう。

 南へ少し不明瞭な踏み跡が続いていた。三角点を過ぎて南下を始めると、今までとは変わって猛烈な藪となる。我慢して押すしかない、気合いを入れて踏ん張らないと押し戻されるような藪漕ぎだった。

尾根は酷い藪が続く
尾根は酷い藪が続く

 尾根上は草木が生い茂り方向を見失う事もあった。尾根の分岐点にはピンクテープを連続数本ぶら下げて帰路の目印を付けた。

 足下にある獣道を探しながら、少しでも藪の薄い方を探して進んだ。2回尾根を外してしまい、戻って探し直す事になり30分程時間と体力をロスしてしまった。

山頂直下は尾根の凹地を行く
山頂直下は尾根の凹地を行く

 山頂直下、コルから頂上へ向かう最後の登りになってからは、尾根に小さな凹状の地形が続いていた。膝を付いて這いつくばって進んだ方が早かった所もあったが、凹地はブッシュが無くて助かった。

山頂周辺のきれいな藪
山頂周辺のきれいな藪
山頂の樹上に標識
山頂の樹上に標識

 13:00頃、一番高いところを通り過ぎ、山頂を踏んだのは間違いなかろうと思ったが、はっきりとした山頂の証が欲しかった。 

 


20分間、おにぎりを片手にウロウロした。諦めかけた時、樹上に木製の標識を発見した。ほっと一安心して下山を開始した。


 下山中も1回尾根を外してしまったが、事なきを得た。三角点「二輪」からの下りに入ると安心感がぐっと増した。石川県の春の山でよく見かける花たちと戯れながら下山していく。

 今回の山行は雪が消えて、明らかに時期を逸していたと思う。 少し強引でこんな登り方では普通うまくいかない。来年の早い時期に再挑戦するのが普通だろう。藪の中に3時間以上も居たので最後は少しペースが落ちて、車着は16:00だった。

ナイタイ山へ
ナイタイ山へ
石川県の山へ
石川県の山へ
月ヶ原山へ
月ヶ原山へ

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ