濃昼岳 621m

沢と籔で往復7~9時間ー登山道なし

中の沢川左岸林道
中の沢川左岸林道
林道のゲート
林道のゲート

沢よりも残雪期に登るのが普通

 2013年8月13日(北海道)2万5千分の1地形図「濃昼岳」

 札幌から厚田村に向かい日本海側に出た後、厚田村の安瀬(やそすけ)から浜益村の濃昼(ごきびる)へと北上する。

 濃昼の町を迂回する様に走る231号線のヘアピンカーブ先端の所から、林道に入る。濃昼川から左に別れる中の沢川の左岸に沿って林道は延びている。国道から200m程でゲートに遮られる為、手前に車を駐めて徒歩で入山する。林道の分岐まで3Km弱の道程をせっせと歩いた。

轍が続く広い林道
轍が続く広い林道

 轍が続く広い林道は、雨に削られた所もあったが、注意すれば普通に走れそうだった。ゲートの鍵は掛かっていなかったが閉じ込められる危険は犯さない方が無難だと思う。

林道分岐近くに広場がある
林道分岐近くに広場がある

 林道の右側に大きな広場がある。此処の奥にある分岐から右に入り1Kmほどで地形図上に林道は消えている。林道終点は小さな沢に吸い込まれる様になっているので好都合だが、行ってみてから再度考えることにする。


林道から沢へ
林道から沢へ
水量の少ない沢
水量の少ない沢

 地図上の林道終点から水量の少ない沢に入ってみる。籔が被っているが足元はウェーディングシューズで楽に歩いて行ける様だった。

入渓は標高240m
入渓は標高240m
歩き易い沢
歩き易い沢

 沢に入った所は標高240m、川底は滑りにくい。標高が上がると沢が狭まり、水が切れた地点から酷い籔になるだろう。少しでも山頂に近いところまで水の流れが続いてくれる事を祈った。

標高240m
標高240m
標高260m
標高260m
標高350m
標高350m

滝はひとつも無く順調

標高380m
標高380m
標高430m
標高430m
標高450m
標高450m

標高470m三俣は右へ

山頂への最短距離へ
山頂への最短距離へ
沢地形は残っている
沢地形は残っている
アジサイ
アジサイ

根曲がり竹の籔へ

根曲がりの籔に変わる
根曲がりの籔に変わる
延々と根曲がりの籔が続く
延々と根曲がりの籔が続く

 アジサイやヤチブキの浅くて抵抗のない籔が、標高570mを越えた所で突如、根曲がり竹の籔に変わる。

 その籔は猛烈な抵抗力で押し返してくる。それが延々と続き、標高600mで傾斜がなくなった後、激しさを増してくる。


木に登って方向を確かめる
木に登って方向を確かめる
目印は足元に付ける
目印は足元に付ける

 根曲がり竹の生えている方向に押されてしまったり、濃い所を避ける事で思った方向に進めない。何度も方向を見失って山頂に着かず下ってしまう。木に登って方向を見定めて3度目の再挑戦で時間が残り少なくなってきた。GPSもあまり役には立たなく、目印を足元に付けて帰路を確保する。

濃昼岳山頂

濃昼岳621m
濃昼岳621m

 周囲で他に高い所は無いようで、GPSは山頂を示していた。三角点が無いのが少し残念だが、濃昼岳621mの山頂に着いた。

 この時期に登ろうとするのは、「違うな」と思ったが帰省の時期で札幌に近いので少々無理をして籔を漕いだ。時間はギリギリになったけど何とか登れてひと安心だった。

 帰りはひとつひとつ目印のピンクテープを回収して慎重に下山した。


帰りも緊張は続く
帰りも緊張は続く
登って来た沢に戻る
登って来た沢に戻る

会津駒ヶ岳へ
会津駒ヶ岳へ
北海道の山へ
北海道の山へ
風不死岳へ
風不死岳へ

登山道のない山と三角点へ
登山道のない山と三角点へ