2013年5月5日(福島県)
国道252線を走り上田ダムの橋を渡り、上田発電所側に渡る。
発電所の横には雑草の生えた広い駐車スペースがあった。
登山道(送電線監視路)へ向かう道は崩れかけていて、北の湖沢を渡ったところの登山口まで行けるかどうか不安だった。一旦、確かめてから車に戻って身支度を始めた。
駐車スペースから歩き始めてすぐダムの方向を振り返ると、轟音を立てた水流が白い飛沫を上げている。川に沿って崩れかけた道を歩き、発電所が修復した足場を渡り、北の湖沢を渡る橋の前に出るまでは、やや荒れた所を進む。橋を渡ったところの斜面にはジグを切った道がやや急に登って行く。
二股が現れたが、駄目なら戻るつもりで左の道に入ってみる。
二股は結局、上の送電線鉄塔下の平坦地で合流して、緩やかに登っていく。
どんどん高度を上げていき、振り向くとダムが小さく見えている。
標高600mで急登は終わり、北へ向かう広い尾根に乗る。手入れされた送電線の監視路を利用させてもらう。
送電線の鉄塔下は徐々に雪に覆われる。道は既に判らなくなっているが、薮に捕まらないように残雪を辿って行く。
アップダウンしながら送電線下を進む。標高150m稼ぐのに水平方向には1.7km要している。
赤い屋根の立派な建物は東北電力の避難小屋という事で、戸締まりがなされていて使用出来ないようになっている。
送電線の下から小屋の反対側を見ると、沢を挟んで平行に国土山の山頂と細い尾根が見えていた。
小屋から間もなく沼越峠に着いた。鉄塔の傍らに小さな石の祠がある。監視路と鉄塔は北へ直進している。
峠の祠から送電線を潜り東方向の薮尾根に入る。早春の薮だが小枝がやや煩く、夏には大変だろうと思われる。
峠と山頂の中間点で尾根が分岐しY字型になっているので帰りは要注意。この辺は残雪を使い薮を回避する。
山頂間近の筈だがなかなか着かず、木々が濃くなる。両サイドとも崖になっているので注意して我慢して進む。
突然薮が消えて真ん中に三等三角点が出現した。
頂上の少し奥、南側の展望は右下に上田ダムと只見川が見えている。
北側の展望地点を探す。そこには土地倉山・金凍山が見えていた。