2013年2月3日(岐阜県)
福井県を経由して岐阜県白鳥町へ進み、県道82号線沿いの、しらおスキー場へ向かう。
スキー場入り口を左に見ながら通過、東方向の栃洞へ向かい1.5kmほど舗装道路を行く。
ヘアピンカーブの所で前方は除雪が終了し、左に分岐している細い林道は白尾山に向かい、牛道川に沿って北へ延びている。冬季通行止めとされていたが雪は深くなく、車の轍が付いているので、途中の水源地までは行けそうな感じだった。水源地の300m位手前まで行った所で道脇に駐車スペースを見つけて車中泊した.
翌朝8時、スノーシューを付けて水源地に向かい歩き始めた。橋を渡って牛道川の右岸に渡る。
しばらくは道なりに進み、二つ目の大きなカーブを過ぎ、水源地の上に出る。
そこから300m、次の分岐までは歩きにくい「表面だけが凍ったザラメ状の雪」を踏んで北東方向に進む。一歩進む度に5㎝くらいスノーシューが沈み込んで、長くなると疲れが溜まりそうだ。
モデル林の看板が建つ所で、林道は徐々に別れていく。右の道は牛道川に向かって降りて行き、左の道は上へ向かって目的の白尾山へ延びている。
林道の奥、上方に白い稜線が見え始めた。あれが、たぶん白尾スキー場から白尾山山頂へ向かう稜線だろう。あの上の乗る事が出来れば、締まった雪の上を比較的楽に歩く事ができるだろう。
良いポイントがあれば林道を離れようと思い始めた。
白い稜線が見えた所から100m林道を進み、カーブから道を離れて稜線へ向かう。
カーブの所には適度な広さの沢が降りてきていた。この沢に入りしばらくは登りながら、右隣にある尾根にチャンスが有れば取り付くつもりだった。標高1250mを超えた辺りから尾根に向かった。
標高1300m、雪庇の無いところから尾根によじ登った、
尾根はもう少しで稜線に合流する。この後は快適に登って行けそうだ。
標高1360mで稜線に合流した所からは下にスキー場の施設が見え、稜線上には「ここは カワズ洞国有林」と書かれた看板が立っていた。かなり立派な看板だったのでビックリさせられた。
もしかしたら夏道が有るのだろうか。スキー場からの道は廃道になったという記述を「岐阜県の山旅100コース美濃下」で読んだが、最近の情報は調べていなかったので、冬にしか登れない山だと思い込んでいた。
標高1420mの小ピークから対岸の白い尾根が見えている。山頂まで続く白く長い尾根は、「ああ、これが山名の由来になったのかな」と思った。
標高1440m、沢方向を覗くと白鳥の町が見えていた。数分登るとダイナランドスキー場の奥に白山が良く見えるポイントがあった。
頂上直下まで対岸の尾根と平行して尾根を進むが、最後の登りは方向を北へ変える。斜面は少し急だが短時間で済むので我慢する間もなく終わる。
左奥に乗鞍岳、右に御嶽山が青空に浮かぶように白い頂を突き出している。
久しぶりの晴天にこの山を選んだ事と、難しい所も無く順調に登れたことは大変嬉しく思う。山頂には30分だが、ゆっくりと至福の時を過ごすことができた。
登りに使った沢を降りた所、林道沿いの尾根末端に立派で新しい登山口の標識があった。
登山道のない山と思っていたが、私の間違いだった様だ。