2013年3月16日(富山県)2万5千分の1地形図「親不知」
新潟県の日本海沿いを北上し朝日町で境川左岸の道に入った。
1.5km程走ると正面に白鳥山が見えてくる。左奥の白い方が頂上だ。
上路橋の直前で右の道に入ると、すぐに大平の集落に着く。
正面の境川方向には左に白鳥山、右には黒菱山から降りてくる尾根が見えている。尾根の右側、急斜面に付けられたジグザグの道が特徴的だ。
民家を離れ水上谷の左岸、林道烏帽子山線を歩き始める。流域は少し広く源頭の方まで見えている様だ。
アスファルトで舗装された道を歩き、最初の橋(鈴木野橋)の所で右岸に渡ってから、遠回りする林道を離れて沢沿いを歩く。
2回目の橋の手前で林道がつづら折りになっている。ここを真っ直ぐ上に登って、一番上(3段目)に向かってショートカットしていく事にする。
ここからスノーシューを付けて歩き始めた。
水上谷流域の展望が広がり、源頭の白い山に陽が当たって綺麗だ。暫くは平行して延びる林道の上の段を進む。
平行していた林道の下の段は途切れた。右下の大きな砂防ダムに水が溜まりカモが浮かんでいる。この辺から左上の沢地形に入り大きくジグを切って居る林道をショートカットしていく。
等高線を垂直に切って、標高差350mほど真っ直ぐ南方向に登って行く。途中で2回、林道を横切った。
標高570m位まで、南に向かって真っ直ぐ広い斜面を進んできたが、目前に形がはっきり判る尾根が現れて、標高590mこの尾根に乗って南西方向に進路を変える。標高700m地点からは白鳥山が見えている様だ。手前の尾根の影で山頂ははっきりしなかった。
標高700mを越えると、針葉樹の丈が低くなり、徐々に疎らなブナに代わっていった。
標高800mを越えて振り返ると日本海側の展望がすばらしい。海は穏やかでマリンブルーのグラデーションになっている。標高880mで焼山と黒菱山の分岐点に着く。まずは右側のピーク焼山910mに向かう。
広く平坦な焼山山頂に着くと沢を挟んで黒菱山が見える。尾根は1031mのピークで屈曲して、その先で細くなっている所がようだ。唯一注意して通過する場所だなと思った。
分岐に戻り黒菱山に向かう緩やかな尾根。距離は1.7km、標高差は150mくらいなので30分で着くだろうと思った。
写真中央で、稜線が微かに高くなっている所が黒菱山の様だ。
黒菱山山頂には木製の標柱が頭を出していた。稜線は彼方の犬ヶ岳まで弓なりに大きなカーブを描いて繋がっている。左側に見える大きな白い山が白雪山になるのだろう。
未だ行ったことの無い山々が目の前に広がり、難しいだろうが何れは行ってみたいなと思い、写真を何枚も撮っていた。
帰路は分岐に戻り、忠実にピストンするつりもだ。1031mピークの通過だけは慎重に終わらせたい。そこを通過すれば後は景色を楽しもうと思う。