2011年12月28日(北海道)
年末年始の休みが始まり、生まれ故郷札幌市の西区西野に入り、手稲山登山口となる平和の滝近辺に駐車スペースを探した。
道路の除雪終了地点にお寺があって手前の駐車スペースには7~8台駐車可能だった。雪で隠れた看板には、夜7時以降の駐車を禁止しますと書かれていた。帰る時に気づく事になって驚いたが遅かった。手稲平和霊園の方に空き地がいくつか在ったので車中泊はあちらの方が良かったかもしれない。
朝方の気温は氷点下10度、粉雪が舞っている。7時30分スキーを着けて夏道と同じ林道(琴似発寒川左岸)に入ると、トレースは無く、サラサラの雪は20センチ位沈み込んだ。
100mぐらい進むと最初の送電線下になる。ここを通過すると早くも息がはずみ、先が思いやられる。
砂防ダムを過ぎた所で左の沢から少し離れ山側(右上)の林道を進む。迷沢山へ続く送電線の下を連続して通過し終わった所で夏道を離れ、取付く尾根を探すため、地図と見比べる。大きめの沢が永峰の崖に向かっている。この沢の右岸尾根に取付いたが赤布などは見当らなかった。
標高400mから延びるこの尾根はやや狭く雑木がうるさい。帰りの滑りはあまり楽しくならない事を予想させられた。
所々にピンクテープの下がる尾根を標高550m位まで登ると、対岸に・586ピークが見えてきて登りの尾根は北西方向に曲がっていく。取付きからこの間の登りがサラサラ雪のアリジゴクに悩まされる。一人でラッセルして、ひたすら登ってきたが、挫けそうになった時もあった。途中でやめて帰るにしても標高800m台のやや急な斜面(写真右上)は見ておきたかった。目途が付かないうちに帰ってしまうと、また次も苦労するだろうから。
標高700mの平坦地に出て、夏道に合流しただろう所では針葉樹林帯を通過した。その先は心配していた急斜面が目の前に広がった。
先を見ておきたい一心で登り続けていると、意外と順調に登って行ける事が判り、諦めずに頑張ることが出来るようになった。
標高900mに近づくとスキー場のアナウンスが聞こえ鉄塔の頭も見え始め、目安になり励みにもなった。
しかし、昨日スキーヤーが遭難して低体温症で搬送されるニュースを聞いていたので、ゲレンデやリフトには近づかない様に注意しなければと思っていた。
稜線からスキー場は200mくらいだった。リフトが見えたので見られないように陰に隠れるようにリフト終点裏に登っていった。
リフト終点裏の暴風柵の陰に立派なケルンがあった。ここが事実上のコース終点になるらしいが、頂上はアンテナ群の先になる。今日はゲレンデ外からトレースを付けるのは遠慮した方が良いかなと考えた。
夏道で登ったのは40年くらい前なので初めての頂上に立ったような気持ちになれた。